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塗装記事

サイディング外壁材【種類別】の正しいお得なメンテナス方法とは?

目次

サイディングとは

サイディングボードとは、家の外壁を形成するボード型の外壁材です。工場で大量に作られたボードを外壁に貼り合わせていくことで、住宅の外壁になります。
最近人気があるサイディングボードですが、少し前まではモルタル外壁が一般的でした。施工期間が短く、安価であるため、近年サイディングボードは人気の外壁材となっています。
サイディングボードは外壁面積の大きさに合わせて切断し、それを一枚ずつ張り合わせて使用します。ボード間のつなぎ目はコーキングで埋め、緩衝材や水の侵入を防ぎます。デザインや色のバリエーションが豊富で近年では多くの住宅で使用されている建材です。

サイディングボードの構造

サイディングボードを外壁に張り合わせる施工方法には「直貼り工法」「通気工法」の2種類があります。

直張り工法

直張り工法は、外壁の上に直接サイディングボードを張り付ける工法です。
既存の外壁材の上に新たにボードを張り付けるため通気性がよくありません。そのため外壁の内側に湿気が溜まりカビや結露を発生してしまいます。このような理由により、直張り工法は現在あまり行われていません。また直張り工法の家をリフォームする際は、塗装の塗り替えではなくサイディングボードの張り替えが推奨されています。

※直張りで起こる不具合

・膨れ

・剝がれ

これらは内側にこもった水分や湿気が閉じ込められ表面から無理やり出ていこうとするために起こります。

塗装でのメンテナンスをする場合に注意すること!
「今はできるだけ出費を抑えたい」という方は、透湿性塗料を使っての塗装をおすすめします。
透湿性塗料とは、水分・湿気が通り抜けやすい塗料のことで、湿気が剥がれを起こすリスクを軽減します。

通気工法

外壁とサイディングボードの間に、通気胴縁(つうきどうぶち)という木材を入れ空気が通る隙間を作ることで通気性を確保した工法です。水分や湿気を逃がし、結露やカビ発生による劣化を防ぐことができます。
2000年頃から標準工法に設定する業者が増えました。
通気工法のメンテナンスは張り替えでなく塗り替えでも構いません。塗り替えであれば、外壁内部まで手を加えないため、工法には何も影響もなく、また価格を安く抑えることができます。
劣化が進行して張り替えしなければならない場合でも、通気工法での張り替えを行います。

目地コーキング

壁材を張り合わせているため、繋ぎ目にはどうしても隙間ができてしまいます。
この隙間を埋めるために施すのが、コーキングです。
ボードの隙間にコーキング材をつめて、外壁から水や汚れが侵入しないようにする役割があります。
また地震などの揺れ・家自体の歪み・サイディングの収縮によって家は微かに動いています。その動きに追随し揺れを緩和させる役割があります。他にも、壁の補修材としても使われています。経年劣化するため、工事後10年位を目安に定期的なメンテナンスが必要です。

サイディングの種類

サイディングには、窯業系、金属系、木質系、樹脂系の4種類があります。

窯業系サイディング

セメントと木質繊維から作られる窯業系サイディングは、サイディングのなかでも最も人気の高い外壁材です。デザインが豊富でシンプルなものから、レンガ風・タイル調・石積み調まで様々なものがあります。
費用面・機能性にとても優れている外壁材です。
外壁の剥がれやコーキングの劣化などで約10年に1度のメンテナンスが必要となります。

・耐震性・耐火性に優れている

・デザインが豊富

・価格帯が比較的安い

・メンテナンス費用がかさむ

金属系サイディング

金属系サイディングは、ガルバリウム・アルミニウム・ステンレスなどの鋼板が使用されたサイディングです。他の外壁材と比べると非常に軽量で、強度が高いというメリットがあります。金属自体が水を吸わないので浸水の心配もありません。耐候性もあり気温変化の激しい寒冷地などでのご使用もおすすめです。
金属サイディングはデザインの幅が狭というデメリットがあります。他に表面に傷がつくと、そこから錆びてしまうこともあります。錆が広がりやすい環境にある建物の場合は、金属系ではなく他の素材の外壁材を使用されることをおすすめします。

・メンテナンス周期が長い

・金属なので防水性が高い

・耐候性に優れている

・デザインの幅が狭い

・表面に傷がつきやすく、錆びることもある

木質系サイディング

天然の木に塗装をして仕上げており、木の温かみを感じ見た目がおしゃれなので店舗などの建物にも人気です。
天然の木を使用しているため同じデザインになることはありません。また耐熱性能に優れています。
しかし、天然木は水に弱いのがデメリットです。水分を含んだまま放置してしまうと木が腐ってしまうので、こまめな再塗装などメンテナンスが必要になります。
窯業系サイディングなどと比較すると価格も高くなります。

・木の温かみがある

・環境に優しい

・水分を含むと腐る可能性がある

・耐火性が低い

・価格は高い

樹脂系サイディング

アメリカでは外壁材全体の50%を超えるシェアを誇る外壁材ですが、日本ではそこまで多く使用されていません。
非常に軽量で耐震性、耐天候性に優れています。また、コーキングが使用されていないので目地の補修がいらないというのも大きなメリットです。ただ金額が高額なことや、施工できる職人が限られることから日本ではあまり普及率が高くありません。

・非常に軽量で耐震性に優れている

・耐久性が高く、メンテナンスの頻度が低い

・雨や塩害に強く、色褪せしにくい

・施工費用が高額、職人が少ない

外壁材の見分け方

ひと昔前に比べると、建物の外壁はレンガ調やタイル調、天然石を切り出したような石材調、漆喰調、木材調、モダンなものまで様々な意匠のものが増えました。
外壁材には見分け方はいくつかあります。まず目地の有無です。他にサイディングのサイズや目地の方向も見分け方の一つです。またALCと窯業系サイディング、さらにモルタルはいずれもセメントが用いられています。対して金属系サイディングは鋼板です。叩いた感じと音で区別することも出来ます。

・目地がある → 窯業系サイディング *ALC

・目地がない → モルタル外壁材 樹脂系サイディング

・目地はあるが目立たない → 金属系サイディング(一般的に使われている窯業系に比べて叩いた時の感覚と音が異なります)

・目地とタイルが一体化しておらず、違う素材が使われている → タイル

*ALC
サイディングとALCを見分けるにはボードの厚さで判断する事が出来ます。他の外壁材と比べて大変厚さがあります。サイディングに比べるとほぼ倍近くの厚さになります。ALCは窓が外壁の面よりも内側にあることが多いです(出窓は除きます)。
サイディングよりもALCの方がコーキングの幅が広いです。

サイディング劣化の症状

色褪せ・チョーキング

チョーキングとは外壁を触ると手のひらに白い粉が付着する現象のことです。白亜化現象とも呼ばれています。
雨や紫外線によって塗料の中の合成樹脂が分解され、顔料が粉状になって塗装表面に白い粉となって現れたものです。時期としては色あせの次に来る劣化現象です。
チョーキングが発生している外壁は、塗膜が剥がれ防水機能がなくなっており、外壁が守られていない状態です。
また、チョーキング現象は自然な劣化現象ではなく、施工不良が原因で起こることもありその場合は1~3年で起こります。

コーキングの劣化

コーキング部分はサイディングの種類に関わらず、施工後5年を目安に劣化が出てきだします。「剥離」・「破断」・「欠落」このような症状は、コーキング自体が防水機能を失っているので、雨水がコーキング部分に入り込みます。コーキングの劣化はサイディングの劣化に繋がりますので塗装メンテナンスの時期と判断しましょう。

カビ・コケの発生

カビやコケが出ていたら、サイディングの塗装効果が無くなっている証拠です。防水効果がなくなると、サイディング自体が水を吸い、カビやコケが繁殖しやすくなってしまいます。カビやコケに気付いたら業者にみてもらいましょう。

ひび割れ・剝がれ

ひび割れは、サッシ下や目地などに多く起こります。モルタル外壁よりも起こりにくいですが、住宅に振動がかかった際の圧力などが原因で発生します。ひび割れは雨水の侵入からの雨漏りや、外壁材内側のカビの原因になりかねないので対処が必要です。

反り・浮き

サイディングの反りや変形は、対応を急ぐ必要がある劣化症状です。雨水の吸収と乾燥を繰り返すことで変形して部分的に反ってしまう場合があります。反ったサイディングボードはもとに戻そうとすると割れる恐れがありますので新しく張り替えが必要です。サイディングボードの反りを発見したら業者に調査を依頼するようにしましょう。

爆裂・欠落

サイディングの劣化が進むと、サイディング自体が欠けてしまったり、欠落してしまったりします。一部でも欠けてしまうと、元に戻すことは難しいです。部分的な張り替えが必要になってきます。

メンテナンス方法

コーキング補修 (目地のひびや割れ)

目地やサイディング部分の割れには、コーキング補修をします。目地のコーキングが劣化してくると、割れが起きてしまい、中の部材がむき出しになってしまいます。目地部分が割れてしまったり、やせ細ってしまうと、地震などの衝撃に弱く、雨水も浸水してしまい、サイディング自体の傷みに繋がります。
補修には、打ち替え、または増し打ちという方法があり、既存のコーキングの状態によって使い分けます。(※樹脂系サイディングにはコーキングが使用されていないため補修は不要です)

【打ち替え】約700~1,000円/m 古いコーキングを撤去し、新しいものを打ち込む方法です。

【増し打ち】約400~ 700円/m 古いコーキングの状態が良ければ、その上から新しいコーキングを追加する方法です。

塗り替え 塗膜の劣化(色あせ・チョーキング・カビ)

■塗り替え(60万円~150万円/30坪)
色あせやチョーキングなど、塗膜が劣化してしまったときは、塗り替えを行いましょう。の塗料が紫外線で劣化すると雨水を吸水するようになり、建材自体の耐久性が低下してしまいます。塗装をすることでサイディング自体の防水性を復活させ、新築時のように蘇らせることも可能です。既存とは異なる色の塗料で塗り替えて、外観の印象をガラリと変えることもできます。

張り替え (サイディングボード自体の劣化)

サイディングは傷みの状態が進むと補修や塗装ではなおす事が出来なくなってしまうので張り替えを行いましょう。塗装や補修で定期的にメンテナンスをしている場合でも築30年前後を目安に張り替えをおすすめします。

【一部張り替え】(~数十万円)

傷みの酷い一部だけを差し替えるような張り替えも可能です。
但し、既存のサイディングがない場合は似たような製品で代用することになります。

【カバー工法】(110万~220万円/30坪)

既存のサイディング外壁の上に新しいサイディング外壁を張っていく工法です。既存のサイディング外壁を解体する必要がないので処分する手間や費用がかかりません。外壁材が二重になることで、断熱性や遮音性がよくなります。ただし外壁材の負担を和らげるために、新しく使用するサイディング外壁材は軽量である金属系サイディングにすることが多いです。建物の構造や経年劣化の状態によっては、カバー工法が選択できないこともあるので注意が必要です。

【張り替え】(150万~280万円/30坪)

張り替えは、既存のサイディング外壁を解体、撤去して新たなサイディング外壁を取り付ける工法です。
既存のサイディング外壁の解体費や処分費などの費用が掛かります。
新しいサイディングと取り換えることで新築のような仕上がりになります。また、既存のサイディング外壁を解体することで下地や構造躯体の劣化を見つけることができ補修や補強ができます。

まとめ

今回はサイディングについてお話をさせていただきました。
サイディングのメンテナンスは、劣化の症状が出ていたら実施する必要があります。
「我が家の外壁の劣化は、どの方法でメンテナンスするのがよいのだろう?」と疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。

外壁の劣化症状、進行具合、外壁の種類によって補修方法はことなってきます。気になる症状が出てきたら業者に家の状態をみてもらってメンテナンスをお願いしましょう。劣化したまま放置し続けると、住まいの寿命を縮めることになります。

一つでも気になる症状が出てきたら専門業者へ点検を依頼しましょう。

①色褪せ・チョーキング

②コーキングの劣化

③カビ・コケの発生

④外壁のひび割れ

⑤反り・浮き

⑥爆裂・欠落

サイディングの劣化は早期発見で部分補修や塗装メンテナンスをする事で防ぐことが出来ます。傷んでいるまま放置せずに、7.8年を過ぎたら一度専門の業者に点検を依頼しましょう。